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決められない国会(日程)からの脱却

2013.05.02

先日、地元での活動を予定していたにもかかわらず、急遽国会日程が入ってしまい、関係者の方々にご迷惑をおかけしてしまうということがありました。ご迷惑をおかけした関係者の皆様方には改めて心からお詫び申し上げます。

国会の日程は基本的には前日まで決まりません。前日になってようやく「明日13時から本会議、所要時間2時間」というような予定が飛びこんできます。

地方議会は予め会期中の予定がきっちり決まっているため、地方議会の議員経験者の1年生議員の方々は、相当違和感があるようです。当方も、正直、前日まで日程が決まらないというのは参ります。

なぜこういう状況になるのか、というと、与党が多数を占めている衆院の下、内閣提出の予算や法案は、基本的には(衆院においては)修正が行われずに成立するという暗黙の前提があるため、野党が中身の議論よりも日程闘争に重きを置いているからです。(「予算の成立を遅らせて内閣を窮地に追い込む」というような、新聞紙上でよく見かける類のものです。)

国会日程は基本的には与党と野党が合意しなければ決まりません。しかし、野党が予算や法案の審議をできるだけ引き延ばそうとするため、日程そのものが国会の与野党の議論の主たる材料となってしまい、結果としてギリギリまで日程が決まらない、ということになってしまいます。

国会の基本的な機能は2つあり、「国民的な合意形成」又は「与野党の争点の明確化による、次期選挙での国民への選択肢の提示」だそうです。識者によれば、現在のような小選挙区制ではどうしても与野党の対立が激しくなり「与野党の争点の明確化」という機能に重きが置かれるようになるため、「合意形成」についてはどうしても二次的になるようです。

小生としては、「日程闘争」ではなく、もっと中身の議論をしっかりやるようにしてはどうかと思いますが、具体的にどうすればいいのか、というのは、なかなか妙案が思い浮かびません。

国会審議のシステムというのは、選挙制度による与野党の対立構造、内閣と国会との制度的関係などなど、様々な要因がからみあって成立しているため、どこかをいじれば全く別の箇所にゆがみを生じる可能性もあり、一刀両断にスパッと変えるわけにはいきません。

いずれにせよ今後議員として現場の経験を積みながら、また、国会の機能や制度的背景について勉強もしながら、あるべき国会の姿について考えていきたいと思います。